平成30年度
 小園憩の家
みんなで「安心・安全な小園」を築きましょう
 
小園自治会

歴史から見た小園の魅力
第6回あやせいいとこ再発見講座(小園憩の家)
平成30年11月13日(火)

 11月13日(火)、午前10時から、第6回「あやせいいとこ再発見講座」が開催されました。講師は、5区在住の橋 元様で、会場には56名もの講座参加者が集まり、約1時間30分にわたり講師の話に聞き入りました。

 はじめは、「歴史から見た小園の魅力=vについて、小園の名前や小園子之社、小園地蔵堂、梵天塚など由来などの説明があり、次に認知症について、脳血管性認知症とアルツハイマー病の違いの説明がありました。

参加者からは次のような声が聞こえてきました。
 ・ 魅力ある小園が開発など消失しないようにしてもらいたい。
 ・  歴史ある地域に住んでいて心が豊かになった。
 ・  自分の足で実際に訪ねてみたい。
 ・  ジョギングだけでなく頭も使わないとダメですね。

【講義内容】
小園の由来
 小園は宝暦6年(1756年)には「東群小薗」(小田原衆所領役帳から)と呼ばれ、文政10年(1827年)には「小薗村」(相州地名録から)と、明治では「小薗」(群区職員録から)となり、現在の「小園」につながっております。また、小園バス停横の古東海道跡には「小楚根村中(かみこそねむらなか)」と彫られた道祖神が祀られております。その石造に掘られている楚根(そね)≠ニいう文字は低く長くつづく嶺の意味で「小さな楚根」が「小園」もその様な土地を表しております。
綾瀬市近郊には湧水が数多くあり、この湧水を利用したワサビ田が今もあります。人が生活するには水が必要であり、豊富な湧水がある場所が集落の発展につながっておりました。市内には153の遺跡があり、旧石器時代の遺跡だけでも45ヶ所もあるとのことです。

小園子之社
 小園の鎮守様として親しまれている「小園子之社」に奉納されている絵馬・額は、江戸時代後期から大正時代のもので、地域の技能や芸能などを描いた額は数少ないことで文化財に指定されております。
鎮守の森の子之社西側には古東海道の面影が今でも偲ばれる古道がそのまま残っております。この道は奈良時代には都から足柄峠を超えて平城京の文化を伝えるために多くの人たちが通って道でもあり、江戸時代にはお銀さまを訪ねて渡辺崋山が通った道でもあります。

小園地蔵堂
 東光山延命寺という海老名の国分寺の隠居寺でありました。地蔵堂には南北朝期あるいは室町時代初期とみられる「木造地蔵菩薩坐像」が安置されており、綾瀬市に残る最古の彫刻として文化財に指定されております。これを収める厨子は、徳川三代将軍の生母の寄進と伝えられている。そのほか「小園の寝釈迦様」として親しまれる釈迦涅槃像が安置されております。また、江戸時代から明治初期までは寺小屋が開かれて読み・書き・そろばん≠教えておりました。ことから教育に熱心な地域小園≠垣間見ることができます。

梵天様
 小園の上原地区には、ものつくりの神とされる梵天様を祀った塚があります。このことにより、375社もの企業がこの地域綾瀬≠ノ集まり、神奈川県で4番目の企業数となり、ものづくりのまち綾瀬≠ニして言われております。また、綾瀬市では緑豊かな田園風景などを活用しロケとグルメのまち≠ニして観光開発に取り組んでおります。また、テレビなどでお馴染みの芸能人に遭遇することからイケメンに会えるまち≠ニもいわれております。

第二部では、脳血管性認知症とアルツハイマー病の違いについて説明されました。
 認知症は一言でいうと神経細胞が死んで脳が委縮する≠アとにより起こる症例で、脳血管性認知症が80%、アルツハイマー型認知症が20%の割合で発症しております。発症すると記憶力の低下と判断力の障害で介護などなしでは社会生活が困難になります。

 脳血管性認知症は血圧の高い人や血清コレステロール値の高い人が発症する確率が高く、これを防ぐには塩分や脂肪を控えた食生活と適度の運動が必要であります。脳の老化を遅らせには自分の考えをまとめて表現する≠ネどの活動が有効的です。作家や画家、彫刻家、作曲家、政治家、農業などの携わる方がなりにくいと言われるのも、このことからと思われます。

 アルツハイマー型は、何のきっかけもなく知らない間に徐々に進行する病気でなかなか防ぎようがありません。歳をとることにより、脳の「海馬」と呼ばれる領域を中心に脳が徐々に委縮して記憶が失われ、認知機能が損なわれていくためです。その最大のリスクファクターは年齢だと言われており、誰でも歳を取ると発症する可能性があります。発症させないためには「長生きしないこと」ですが、人生100年の時代においては大きな課題でもあります。今後の医学に進歩に期待することしかないようです。

親睦と交流を深め、明るく安全で安心な地域づくりを目指しましょう。



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