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安全・平和とは!
綾瀬市基地問題講演会
平成24年2月19日


 冬晴れの平成24年2月19日(日)に、綾瀬市基地対策協議会主催の《基地問題講演会》が綾瀬市文化会館小ホールにて開催されました。

 


 テーマは、《最近の国際情勢と日米関係》で、講師は、あの「ワシントンの日高です。」で有名な日高義樹氏でした。日高氏はアメリカに在住しハドソン研究所主席研究員であり、日米関係・アジア戦略の調査・研究に精通する専門家でTVの出演も多い方です。講演内容の中心は、現在の日米関係をアメリカの現状から的確に表現するものでした。豊富な知識に基づいての説明はわかりやすく日々のニュースからでは得られない中身の濃い内容だったと思います。

 日高氏は講演で、「アメリカはオバマ大統領の登場により、貧しい人にやさしくの政策が赤字を増やしている現状(40%の人が税金を払っていない)があり、また失業率の高さ(9%・1500万人)や住宅販売の不調がさらなる財政赤字を生んでいて莫大な財政赤字を抱えてしまった。
 また、海外との戦争を好まない戦略のため国内経済問題を重視する方向にあり、軍事・基地関連はその影響を受けて縮小される可能性があるので、厚木や普天間その他の日本の基地の関係にも影響を与えることになるだろう。日米の安保保障を根本的に考え直す時代が来ている。また、アメリカは中東情勢に関しては、無人偵察機導入による人員削減を考えており、アジアに関しては、基地を一か所に集中させて南シナ海を重視している。」 など人員削減や基地縮小の戦略がすすみ今後軍事力を減らしていく傾向にあることを示しました。

 講演の内容で語られたアメリカの財政赤字が日本に及ぼす未来図は、基地存在そのものにストレートに反映される可能性があるとしたら、騒音被害や落下物への不安から基地は移動してほしいと思っていた願いがかなうわけです。でも基地がなくなった後に大型民間機が飛んでくるのは困ります。近隣の中国の台頭や緊迫する朝鮮半島の動向も怖いです。有事の際アメリカは日本を守ってくれるの?日米安全保障とは何なのでしょうか。その内容について日本人のほとんどは詳しく知らないと思います。日本は軍事問題を全てアメリカに任せていて、政治家は日米の関係や軍事を考えてないのが日本の実情です。

 日高さんが語ったように揺れ動く国際情勢の中話し合いが必要な時期を迎えているのかもしれません。綾瀬市は市の18%が基地なので、日本の中でも基地問題に関しては常に関心を寄せ問題に取り組んでいる地域です。

 今日の講演会での2時間あまりは短いと感じました。もう少し中国やアジアの近況に耳を傾けたかったと思いました。できれば来年も日高さんの話がききたいです。

リポート2012/02/19 川居


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