地域の話題
小園地域の話題やこぼれ話を
お知らせするコーナーです。

無病息災を願って
だんご焼き
令和5年1月14日(土)

 道祖神は疫病や悪霊など災いをなすものが入ってくるのも防ぎ遮る神様で、小園地区内に4基存在しており、それぞれの地区で「だんご焼き」が行われました。地域によって、だんご焼き、どんと焼きと呼称が違うようです。持ち寄った門松・しめ縄などの正月飾りや、お札・お守りなどを燃やして、その熾火(おきび)で焼いただんごを食べて、1年間健康(無病息災)に過ごせるように願う風習です。


 小園子之社境内(3区)
子之社の駐車場では、1・3・5・6区の道祖神講中世話人の方々が、小雨の中、お飾りやお札のビニール、プラスティックを外す作業をした後、お飾りなどを山に積み上げました。そして着火。

 三又の枝にだんごを3個刺した人たちが集まり始めました。だんご焼きのスタートです。しばらくすると、焼けただんごを頬張って、健康な日々を過ごせるようにお願いする人や家族のために持ち帰る人が増えました。

 毎年、だんご焼きに参加している女性は、「年の初めの恒例行事になっています。おかげさまで、元気です」と慣れた手つきでだんごを焼いていました。また、数十年も小園に暮らしていて、初めてだんご焼きを見たというご夫婦は、「来てよかったわ、火にあたって身体も気持ちもとても暖かくなったわ」と笑顔で話されていました。

 燃え盛る炎が、1年間の災いを払ってくれますから、熱いね・熱いねと言いながらもだんご焼きに参加した皆さんは、久しぶりの会話(井戸端会議?)に、始終笑顔でした。
  

 赤坂地区(9区)
 今年も、午後3時半に関係者の皆さんで、例年通り積み上げられた、正月飾りやお札、だるま等に火が入れられました。

 「無病息災」を願い、勢いよく燃える炎を皆さんと一緒に見つめながら、終わらないコロナ禍の現状が終息へと向かうよう願うと共に家族の健康もお願いしました。


 古東海道(1区)
 バス通りから少し入ったところにある古東海道の脇の小さな道祖神の前で、4時頃から近所の方々が集まり、道祖神の旗を掲げ、枝につけた団子を焼きながら、「お正月模様やコロナ禍などの過ごし方」などでおしゃべりとともに無病息災を願っておりました。

 道祖神の旗は明治25年に一反の麻布を4つに裁断して小園の4地区に配布して、どんと焼きときに掲げておりました。現存しているのはここだけのようで、130年の年月を感じさせられます。

地域が連携して躍動する令和5年にしましょう



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