平成17年度
 小園自治会活動
皆の行動で「安心できる、安全なまち」を築きましょう
 
小園自治会

災害に、どこで出会っても対処できるようになりたい! 
5区6区£n区防災訓練


 夏を思わせるような暑さの10月2日(日)に小園5区、6区の合同自主防災訓練が東名公園にて実施されました。昨年は、秋雨のため戸外では実施できず、室内での訓練に変わったため計画されていた実演ができませんでしたが、今年は、秋晴れの晴天に恵まれて各区長はじめ関係者の方々はほっとしていました。
 今回の防災訓練は、人口呼吸法の実演・三角巾の使用法・消火器の使用実演・バケツによる消化リレーでした。参加者は、5・6区合わせて60名でした。訓練には、綾瀬市および消防団の協力と婦人防火クラブの方々のお手伝いがありました。
人口呼吸法の実演


 心拍蘇生法とも言われ、呼気ふきこみ法と心臓マッサージを行う方法です。これは、傷病者の意識の確認(耳元で、もしもし・・・と声かけ)を行い、意識のない人へ行う手当てです。同時に、119番で救急車を呼んでおきます。意識の確認は、“見て(目)・聞いて(耳)・感じて(肌、胸)”を冷静に行います。呼吸が確認されない場合には、以下の順序で人工呼吸を行います。
気道の確保:下あごを上げて、気道を開きます。
呼吸の確認:五感を使って呼吸の確認を行います。(10秒ほど)
人口呼吸:呼吸の反応が見られない時は、鼻をつまんで2回息を吹き込みます。
心臓マッサージ:人工呼吸後に、“息・咳・体動”の変化がなければ、心臓は停止状態なので、心臓マッサージを行います。場所は、肋骨上部真ん中よりやや左の心臓に、2回の呼吸と15回のマッサージを繰り返し行います。(救急車は、約5分で到着)
上記の方法で、呼吸が確認されない場合はAEDを使用します。これは、除細動機という、オレンジ色のケースに入っている、電気で心臓に刺激を与える機器です。救急救命士の方のお話では、かなり強い電気が流れるので安易に扱えないのと、高額な機材につき一般家庭への普及はまだ先だそうです。TVの医療シーンで見かける心臓の電気マッサージをイメージしてください。

三角巾の使用法
 底辺が1m以上の三角の布を使用して底辺を中心に4つ折り・8つ折りと目的に合わせて大きさや幅を調整して使います。今回は、腕と足首を負傷したという設定で、2人でペアーを作ってお互いに練習しあいました。簡単な結び方で、身体を固定できるやり方に皆さん感心していました。実際に災害時にけがをして困った時や人を見かけた時にさっと渡してあげられたらいいなと思いました。家の中の使い古しのシーツなどを三角に切って常時1枚持ち歩いてはどうでしょうか。

消火器の実演
 消火器を使って的を打つ演習:参加人数分の一般的な消火器が並んでいました。皆さん、あまり実際では、使用したことがないものでしょう。消防団員の方から説明を受けて、順番に水の入った消火器を手に放水しました。消火器は、まずホースをはずし、ピンを上に抜き、目標に向かってやや遠めから押すのがいいとのことでした。近すぎると火の粉が飛び散って火傷するからです。火災では、程度にもよりますが、助けを求める、消化するなど落ち着いて行動することが大切です。消火器の中身は、5年ぐらいをめどに入れ替えなど行うとよいそうです。あまり古い物は、ホースなどが老朽化して詰め替えができないものもあるそうです。自宅の消火器を一度点検してみましょう。

バケツによる消化リレー
 5区・6区の2列で、バケツリレーを行いました。30名を運ばれていくバケツの中身はどうなったでしょうか。バケツの大きさにもよりますが、中身は6割程度の水がよさそうでした。終了後の参加者に聞いたところ、“結構疲れた・重かった・水は少なめが持ちやすい“とのコメントでした。

簡易トイレの組み立て
 5区・6区に分かれてかなり大きな簡易トイレを組み立てました。説明書を読み読み、ああだ、こうだと言い合って20分ほどで出来上がりました。全体がシートで覆われて車椅子でも使用できる本格的な仕上がりでした。タンクの容量も大きくて頼もしい味方の出現でした。

 5・6区の防災訓練を取材して、綾瀬市では、災害時に備えて、様々な準備を進めていることがわかりました。早園小学校の地下に緊急時には、水が貯まるシステムがあるそうです。しかし、機器を集めても、使用方法がわからなければ宝の持ち腐れになってしまします。そのため、度重なる訓練が必要なのだと認識しました。毎年、同じような訓練が実施されていると感じていましたが、参加者は変わります。皆さんが、自信を持って行動できるように次回もよろしくお願いします。

リポート 川居


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