ご み
燃やせるゴミ50%削減向けて
平成23年までに
地域の課題「ごみ」bR 平成15年3月 取材


 私達の住む綾瀬市では昨年11月から包装容器プラスチックの分別回収を新たにスタートした。資源ごみの日、各地のステーションの状況をみると従来からのペットボトルや缶、ビンよりプラスチックが大きな場所を占めている。各家庭でも同様の模様である。台所を奥様方からは「資源ごみの回収が2週間に1回は長すぎる」と言った声があちらこちらから聞こえてくる。しかし、統計から見てみると可燃ごみは前年度に比較して、11月は147トン減(△10%)、12月は143トン減(△9.2%)で、約1割の減少である。リサイクルを理解している市民は半数に満たないのではないでしょうか。反面、プラスチックやミックスペーパーが山のようになり、交通量の多い場所では危険な状況にさらされているステーションもある。
 プラスチックの分別回収を始めて「3ヶ月が過ぎた現状をどのように捕らえているのか、平成23年までに50%削減するための取り組みは、地域が協力できることはなど・・・」と言った内容により市との意見交換を1月29日(水)に行いました。当日、市からは環境保全課長、美化センター所長ならび担当総括主査が出席し、自治会からは矢部会長をはじめ10名が出席し、市の会議室で行いました。

 市では可燃ごみ50%削減に向けて、やれるところから始めている。昨年11月からスタートした包装容器プラスチックの分別回収は予想を上回る成果を上げている。しかし、各ステーションや家庭において、多くの場所を占めているなどの問題が発生していることも認識しております。15年度の秋には回収パターンを2週に1回の回収を1週に1回に変更するための作業に入っております。今しばらく、ご協力をお願いしたい。当面の対策として、土曜日曜を問わずリサイクルプラザで資源ごみの受け入れを行います。今後はごみその物を減らすために「ごみをかわない、捨てない、資源として再利用する」ことを市民にPRしていきたい。などの発言がありました。小園自治会としては回収パターンの短縮化と早期実施やプラスチック容器の油はどの程度までおとせばよいのか・・・などの身近な疑問点にも踏み込んだ質問を行った。詳しい内容は次の質疑応答を参照願います。
 綾瀬市は将来の子供達のため、他の市町村に先駆けて、資源ごみのリサイクルに取り組んでおります。多少の障害を覚悟の上で行動しながら考えているのでしょう。このことを理解し、地域ができること「地域の皆さんに理解して頂くための周知や場所の確保など」、また、各家庭の皆さんには「プラスチック容器をできるだけ圧縮し容量を小さくする、車でスティーションの横通過する際は速度を落とすなど・・・」それぞれの立場で協力して行く事が大切なことではないでしょうか。
 小園自治会はこれからも地域と行政のパイプ役として、身近な疑問点を聞き、市に投げかけるなどし、コミュニケーションを活発にし、将来の子ども達にツケを残さないように行動していきたいと考えております。

Q.平成23年度までに50%削減するための対策とスケジュールは。
A.平成14年3月に策定した一般廃棄物処理基本計画で、平成23年度までにごみ焼却処理量の50%削減を目標とし、種々の減量化施策を推進しています。平成14年度には、削減効果の大きいミックスペーパー、容器包装プラスチックの分別収集を開始し、大きな成果を上げていますので、収集体制を検討し対応していきます。これにより生ごみを除く、大半のごみが資源化され、燃やせるごみの減量化が図られることになると認識しています。今後は、ごみの全体量を減らす取組みが最重要であることから、トレイ・ペットボトルの店頭回収や、ごみになりにくい再使用可能な商品を購入するなどの普及促進を進めるとともに、選定枝や生ごみの資源化分別収集の導入検討を行っていきたいと考えています。しかし、収集方法やコンポストの販路など解決すべき課題が多々ありますので、海老名市、座間市とも協力しながら研究を続けてまいります。
Q.平成14年7月にミックスペーパーの収集袋が配布され、11月からプラスチックの分別回収をした効果は
A.ミックスペーパーの回収量は、雑誌類と一緒に計量するので、独自での数量の把握はしていませんが、資源ステーションの巡視をしている限りではミックスペーパーの資源ごみへの分別の推進は、わずかつづですが、図られていると感じています。
容器包装プラスチックの回収量は11月24トン、12月34トンでした。可燃ごみは対前年同月で11月△147トン(△10%)、12月は△143トン(△9.2%)でした。

Q.資源ごみの収集を週一回に増やしてほしい。
A.今後の収集回数及び収集方法等につきましては、市全体のごみ収集体制の中で現在、検討しています。
Q.資源ごみの種類別回収は。
A.今後の検討事項であると思います。
Q.プラスチック類でトレイのみ別回収にしては。
A.トレイについては、市内のスーパー・販売店等での店頭回収がありますので、御利用願います。
Q.プラスチック容器のラベルが剥がれずらいが。
A.容器包装プラスチックに貼ってあるラベルについては、できればはがして排出してもらいたいが、取れない場合は、そのままの状態で排出しても結構です。ラベルの割合が一割以下でであればリサイクル可能です。
Q.プラスチック容器についた油は、どの程度洗えばよいのか。
完全に油分を取り除くには、何度も洗わなくては無理です。1、2度水洗いをして、水気を切ってもらえれば結構です。
Q.事業ごみと一般ごみの区分は適切か。
A.事業系の一般廃棄物については、市では収集・処理を行いません。ルール違反の事業所等に対する指導は随時行っています。
Q.製造業者は「容器包装プラスチック法」「循環型社会形成推進基本法」に対する認識が薄いのでは。
A.「資源循環型社会形成推進基本法」や、それに基づき、個別物品の特性に応じた規制法である「容器包装リサイクル法」についても、その根幹となるのは、事業者・消費者及び行政の三者がそれぞれの役割を分担し、行動することであると認識しています。
Q.医療廃棄物の注射針やガーゼ等の廃棄処理に対する市の考えは。
A.医療系廃棄物については、市では取り扱いをしていません。患者さんが通院している病院での処理を基本としています。
Q.包装の簡素化に対する取り組みは。
A.容器包装リサイクル法の趣旨の徹底を県協議会等に継続して要望しています。
Q.生ごみ対策はどのように
A.減量化の重点施策として、平成4年度から、生ごみ処理容器の購入者に対する助成制度(補助率2分の1、最高3万円まで)を実施しています。電動式生ごみ処理容器の普及に伴い、購入者は増えていると認識しています。今後、更なる普及・啓発に努めます。
Q.市境の空き地が不法投棄の場所になりやすいが他市との相互協力は。
A.各市での対応が基本ですが、県央地区不法投棄防止対策推進協議会において意見交換を行っており、また、不法投棄防止ウォーキングパトロールとして、海老名市、綾瀬市の目久尻川沿いの散乱ごみの撤去を行ったりしています。
Q.ごみの有料化は検討していますか。
A.海老名市、座間市、綾瀬市、高座清掃施設組合において、平成14年3月に策定しました、一般廃棄物処理基本計画に基づき、ごみ減量化の一方策としてごみの有料化は検討していきます。
Q.若者(小中学生等)へ環境問題やごみ問題に対する教育は
A.市内小中学校の児童・生徒のリサイクルプラザの施設見学や、環境学習での訪問講演会などを実施している。
Q.リサイクル処理場などの見学は可能か。
A.現在も、自治会や小・中学校の児童・生徒の施設見学が実施されている。照会があれば、仲介もしている。
Q.ダイオキシンとは。
A.ダイオキシンは環境ホルモンの一種で全てのものを燃やすと発生する。特にプラスチック類は発生量が多い。よって、家庭での焼却は避けてもらいたい。
Q.プラスチックの分別は分かりずらい詳しい説明文書の配布を。
A.検討します。
Q.ごみ問題のキャッチフレーズ募集やPRキャーペーンで市民への啓発を
A.検討します。
Q.ごみの現状を行政放送で市民に訴えては。
A.市の行政無線については、放送内容の制限がありますので、今のところ難しいと思います。
Q.現在の分別のやり方で処理業者が困っていることは。
A.@不純物の混入。A紙類・布類が濡れてしまうこと。→雨の日には排出しない。
Q.資源ごみが資源となるまでの処理工程は。
A.資源ごみがステーションに排出された後、市内の綾瀬市リサイクル共同組合に運ばれ、中間処理等を行い、各処理業者に搬送されます。ミックスペーパーは、紙類の雑誌と一緒に処理される。容器包装プラスチックは、不純物を除去した後、圧縮機でプレスして運搬し、鉄鉱石から銑鉄を作る工程での高炉原料として使用している。

資源ごみの行き先
プラスチック・・・銑鉄を作る工程での高炉原料
アルミ・・・アルミ缶、自動車部品、サッシ等
鉄・・・ 缶、建築用材
ペットボトル・・繊維製品、シート、洗剤のボトル等
新聞紙・・・ 新聞紙、週刊誌、コミック雑誌、チラシ等
ダンボール・・・ダンボール、トイレットペーパーの芯棒、表彰筒
牛乳パック・・・ちり紙、トイレットペーパー
雑誌、ミックスペーパー ・・・ ボール箱、ダンボール
衣類・・・ ・・・ ウエス、反毛(軍手、毛布)、古着として海外へ

2003/03/01 



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